クラリネットを吹いていると、自然と移動ドになりますよね。
通常のピアノでドの音を聞くと、レに聞こえたりしませんか?
それが移動ドです。
移動ドのメリットとしては相対音感が身につきやすいことではないでしょうか?
音程の取り方は、実はとても難しいものです。
ピアノは平均律ですが、クラリネットは違います。
クラリネットは、音によって高い音程になりやすいものや低い音程になりやすい楽器です。
楽器が作られていく過程で、指の平均的な長さ、手の大きさや可動域と音程や指使いを兼ね合わせることが必要でした。
その過程で、「ここの音程は楽器の構造上高くなりやすい・低くなりやすい」ものが出てくることは当然のことですね。
それらの音程は演奏者側が口を使って調整していきます。
この調整力が、実はとても大切になります。
チューナーで音程が合っていても、いざ演奏してみると音程が悪く聞こえるときがありますよね。
演奏する上で大切なのはメロディーやコードの進行に適した音程です。それは、その時に自分が受け持つ音で変わってきますし、一緒に演奏する相手によっても変わります。
ここで言っている「必要な音程」は高いレベルで要求されるものだと思ってください。
吹奏楽をされている方は、ハーモニーディレクターで和音を合わせたりするのでイメージしやすいかと思います。
移動ドの方は、相対音で音を取っている方が多いように感じます。
相対音感は、必要になってくる音の高さを自分で把握するのに必要な要素だと思うので
自然と備わりやすいのは強みだと思います!
ただし・・・
固定ドに切り替えられるともっと良いかと思います。
現状、移動ドが強く身についている方はすぐに固定ドに切り替えるというのは難しいと思いますし、そのための練習も億劫だったりしますよね。
固定ドの感覚を身に着けるのは、子供ならとても簡単です。
3~4歳なら定期的に歌のレッスン(またはリトミックなど)をすればすぐに身につくと思います。週に一度、20分くらいのレッスンでもスッと身につく子が多いです(個人差はもちろんあります)これは、私のレッスン経験上、確信しています。
逆に、移動ド楽器を吹いてる小学生が固定ドで音を取ってみようと、戸惑っていることが多いです。子供の吸収力は凄いですよね。移動ド楽器を吹きながら、たまに固定ドでソルフェージュしているだけでも全然違うのでおススメします。
固定ド・移動ドを使い分けられると、楽譜の読み替えがとても楽です。
歌の方と一緒に吹くときはキーを変更することも多いので、読み替えができるほうが
クラリネットを吹いていてより楽しいなと感じると思います!
ちなみに私は読み替えの時にシャープが多い楽譜ならA管で吹きますし、フラットが多い曲ならB♭管を選びます。
あとは、曲内で多用する音域が高いかどうかや、読み替えた時の指使いによってA管かB♭管のどちらを使うか決定します。
まとめとしては・・・
相対音でもって音を聞けることは、メリットも多いしとても面白いです♪
しかし、出来れば固定ドに切り替える練習ができればベストだと思います。中学生くらいまでなら、少し練習に取り入れるだけで驚くほどできるようになるので、是非お勧めしたいです。ソルフェージュで、クラリネットの楽譜を実音で歌ってみる・・等々の練習法がありますよ。
大人の方も、もし興味があればトライしていただきたいです♪アンサンブル仲間と演奏する時に、適応できる力が増えると思います♪
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