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執筆者の写真Hitomi Iwabuchi

音色の作り方

中学生の生徒のレッスンをしている中で、

「どうしたら先生のような柔らかい音色になるの?」

と聞かれました。


初心者の方の場合は、音色作りをすぐに始めるのは難しく

また、まだ管楽器を鳴らすのに十分な体格を持っていない小学生・中学生にとっても難しいものなのです。


質問をしてくれた生徒は中学一年生の男の子。

もちろん、筋肉はまだしっかりしていないですが、体格はとても良いです。

きっと音色作りの段階に進んでも、上手くいくだろう!と思いました。


こういう質問は、私はとてもうれしいです!

音の違いを、自分の耳で聞き分けることができることは一番大切な要素だと思います。


私はこう答えました。

「唇やあごに必要以上に力が入っていると、音がきつくなるよ。

マウスピースを噛んだりして、音をコントロールしてはいけない。

基本的に、音は息で作ることが一番大切で、唇や喉はその補佐として使うんだよ。」


高音がきつくなる場合、大抵は唇のコントロールがうまくいっていないことが原因だと思います。


まずは、唇は無理ない力でマウスピースを包み、mp位の音量で自分で作れる一番きれいな音でスケールを吹いてもらいます。

下の音から上の音まで全部綺麗に吹くことに集中します。

その次に、今度は音量をmfにして同じスケールを吹きます。

音量を大きくしても、音色を変えないための練習です。

お腹からしっかり息を入れます。音がきつくなってしまった!と思ったら、即座に唇の状態を確認してください。

mpで美しい音色で吹いた時と比べて、唇に力が入りすぎていないでしょうか?

ましてや、マウスピースを噛んだりしていないでしょうか?


何回もmpで練習して、自分の耳に「自分の美しい音」をインプットさせます。

その次にmfにして、音色を同じように出せるように練習します。

その繰り返しを通して、学んでいきます。



音作りに関して、体感や喉、顔の筋肉やほかの体のパーツの使い方も大切で

どこかのバランスが崩れると音に影響してしまいますが、

1stSTEPとして上記のことに取り組むことが重要だと思います。


子供も理解しやすいですしね!


クラリネットの音色で悩んでいらっしゃる方は、ぜひ一度試してみてください(^^♪


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